特別な趣が漂う羅州の名所との出会い。
かつて、黒山島で獲れたエイが船で栄山江に運ばれる途中に自然発酵し、独特な風味のあるエイに誕生しました。現在は、ウェルビーイング食品としても人気がある全羅道の代表グルメで、
その本場が栄山浦です。昔から、貴人をもてなす料理として、或いは結婚式や還暦祝い、葬儀などの慶弔事に欠かせない料理でした。どんなにご馳走が並べられても、その食膳にエイがなければ何の価値もないと言われるほど、エイは高く評価されていました。
栄山浦の船着場周辺には、30店以上のエイの専門店があります。鼻にツンとくるエイに茹でた豚肉と熟成キムチを添えると、かの有名な“三合(サムハプ)”になります。ここにマッコリがあれば、贅の極みです。栄山浦のガンギエイは、ウェルビーイング食品としても認められています。エイは、主に刺身、和え物、蒸し料理、スープ料理ですが、羅州では、エイの肝と大麦若葉をピリ辛風味の味噌仕立てにした“ホンオエ・ボリックク”も楽しめます。